介護逃れは犯罪です

日々の子育てと介護、過去の記録をとりとめなく書いてます。

認知症の母が大腿骨を折った日のこと

一昨日の日記で母の事にふれた、翌日が母の面会日だったので
「明日は母の親友を母の面会につれていく何が最後になるかわからないので出来ることは早めに」と。

予定通り、午前中に母と親友さんは半年ぶりの再開を果たした、母もよそには見せない笑顔で喜んだ。私も一安心、次回の面会も予約して帰った。


そして、その日の夕方施設から母が転倒したと連絡があり救急搬送。
病院で診た結果、大腿骨が真っ二つに折れたとのこと、手術して回復するまで入院だ。

コロナの中、老人ホームでようやく面会が再開されたのに病院に入ってしまってはもう会うことは出来ない、出来たとしても私だけだ。

手術は金曜日、癌の進行もあるので脚を開いてみないとわからないとの事。


帰りに母に少し会わせてもらえた、母は痛みと不安をうったえる。
母の手を握り、額に手をあててしっかり目をみて「大丈夫だよ、心配ない、安心して、すぐ帰れる」と何度も伝えた。「大丈夫」と何度も互いに繰り返して信じ込ませて別れた。

母は救いを求める人になっていた。
何も記憶できない、認知できない母に伝える言葉は骨折やコロナウィルスなど状況の説明ではなく、一瞬でも安心させることだと思った。